トラック輸送のメリットとデメリットを解説!

みなさん輸送という言葉を聞くと一番初めに思い浮かぶものはなんですか?モノを運ぶと言えばトラックが思い浮かびます。しかし実際は鉄道、船、飛行機などでも荷物を運ぶことがあります。ではなぜトラックで荷物を運ぶのでしょうか?
今回はトラック輸送のメリット、デメリットをそのほかの輸送方法の特徴について解説し疑問を解消していきます!

輸送、配送、運送の違い

今回はトラック「輸送」について解説しますが、モノを拠点から拠点まで運ぶときに使う言葉って複数ありますよね。そこで、まずは輸送、配送、運送の違いについてまず説明します。

輸送
「輸送」とは車や船、航空機などの乗り物を使って人や物を運ぶことを指します。
配送
「配送」とは言葉の通り、「配達して届ける」ことを指す言葉で、比較的少量の荷物を近距離間で運ぶときに使用されます。特定の地点からエンドユーザーに運ぶときなどに使用されます。
運送
「運送」とは、自動車(トラック、普通自動車)を使用した輸送・配送を指す言葉です。鉄道や船、飛行機で物を運ぶことは「運送」とは呼びません。

このように、「輸送」「配送」「運送」は似ていますが、それぞれ異なる意味を持ち、使用される状況や運ばれる物の種類、距離によって使い分けられます。物流業界では、これらの用語を正しく理解し適切に使うことが重要です。

トラック輸送のメリット

トラック輸送は、物流の現場で重要な役割を果たしており、多くの業界で活用されています。その利便性から、トラック輸送は様々な状況で効果的な輸送手段として選ばれています。
ここからはなぜトラック輸送が選ばれるのか、そのメリットについて解説していきます。

小回りが利く

一般の道路を使うため利便性が高いです。鉄道は駅から駅まで、船は港から港までしか運べないのですが、トラック輸送は鉄道や航空機、船に比べて拠点の制約が少ないため機動力があります。その為、時間の制限も少なく到着時刻を柔軟に対応することができます。

経路を自由に選択できる

工事などでの一部制限のある道を除けばどこでも運転することができます。また、悪天候や路面凍結など気候を踏まえたルートで目的地まで向かうことができます。

荷物破損のリスクが少ない

鉄道、船と比べると荷物の積み替え回数が少ないため、破損するリスクも少ないです。

トラック輸送のデメリット

トラック輸送は多くの利点がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここからはトラック輸送のデメリットについて解説していきます。

事故発生のリスクがある

一般の道路を使用するため、事故の発生リスクがあります。
また、事故に巻き込まれた場合には荷物やトラックの破損の可能性もあります。また、運転者の過失により歩行者や他の自動車などと事故を起こした場合には、事故への補償や対応が必要になるとともに、場合によっては会社の信頼を失うリスクもあります。

二酸化炭素の排出

トラックの燃料にはガソリンを使うため二酸化炭素の排出が不可欠です。鉄道、船と比べるとトラックでの輸送は排出量が多いと言われています。
しかし、現在は電動や水素エンジンのトラックが多く開発されており、二酸化炭素の排出を軽減する動きがあります。

人手不足

トラック輸送の大きなデメリットの一つは、深刻な人手不足です。日本ではトラック運転手の高齢化が進み、人材不足が顕在化しています。労働条件の厳しさや長時間労働、低賃金が原因と言われており、若い世代がトラック運転手を敬遠する傾向があります。
現在、国はこの問題を解決するために、働き方改革やスマートモビリティといった動きを推進しています。スマートモビリティのひとつに自動運転があり、これは人手不足を解消するだけでなく、事故発生のリスク軽減にも繋がります。

【参考】自動運転の「交通事故削減効果」 データで読み解く 自動運転が作る未来(14) – 日本経済新聞 (nikkei.com)

その他の輸送方法

トラック輸送以外にも、物流にはさまざまな輸送方法があります。最近では、人材不足から長距離輸送をトラックから船舶や鉄道に振り返る「モーダルシフト」も検討されています。

鉄道

鉄道輸送には下記のメリット、デメリットがあります。

メリット
まず、鉄道輸送の大きなメリットの一つは、大量の荷物を一度に輸送できることです。また、鉄道はダイヤ通りに運行されるため、遅延がほとんどありません。この正確な運行スケジュールは、時間厳守が求められるビジネスにおいて大きな利点です。さらに、鉄道は二酸化炭素の排出量が少なく、環境に優しい輸送手段として注目されています。環境保護の観点からも、鉄道輸送は持続可能な物流手段といえます。
最近では、新幹線を使った高速輸送も試験導入され、話題となっています。

デメリット
一方、鉄道輸送にはいくつかのデメリットも存在します。鉄道は決められた時間にしか荷物を運ぶことができないため、緊急の荷物や急なスケジュール変更に対応するのが難しいという柔軟性に欠けるデメリットがあります。また、鉄道は自然災害に弱いという欠点もあります。大雨や地震などの自然災害が発生すると、鉄道の運行が停止することがあり、物流が止まってしまうという点もデメリットです。

海上輸送には下記のメリット、デメリットがあります。

メリット
海上輸送は、大量の荷物を効率的に輸送できる手段です。飛行機と比べると、海外などの長距離輸送も低コストで実現できるため、コストパフォーマンスに優れています。また、重 量のある荷物を運ぶことも得意であり、大型貨物などの輸送にも適しています。さらに、海上輸送は二酸化炭素の排出量が少ないため、鉄道と同じく環境にやさしい輸送手段として評価されています。

デメリット
海上輸送は到着までの時間が長いというデメリットがあります。海上輸送は陸上輸送や航空輸送と比較して、輸送に要する時間が非常に長くなるため、緊急性の高い荷物の運搬には適していません。また、海上輸送は台風や嵐などの悪天候により、スケジュールの遅延や航行が中止になるといったデメリットもあります。

航空機

航空輸送には下記のメリット、デメリットがあります。

メリット
航空輸送の最大のメリットは、海外などの長距離を非常に速く運ぶことができる点です。急ぎの荷物や緊急性の高い物品の輸送には最適で、時間を重視する場合には他の輸送手段に勝る選択肢となります。また、航空機内では温度の調整が可能であり、温度管理が必要な医薬品や生鮮食品などの輸送においても安全かつ確実に届けることができます。

デメリット
一方で、航空輸送にはいくつかのデメリットも存在します。まず、大きく重い荷物には不向きであり、重量やサイズに制限があります。また、航空機は大量輸送ができないため、少量の高価値商品や緊急品に限られることが多いです。さらに、船による輸送と比べてコストが高くなる傾向があります。これにより、大量かつ安価に物品を輸送する際には、航空輸送は経済的ではない場合が多いです。

まとめ

どの輸送方法にもメリット・デメリットはあるものの、トラックは時間・経路の制限が少なく、お客様の大切な荷物を破損する恐れも少ないことが分かりました。しかし、二酸化炭素の排出という地球温暖化への影響も及ぼしています。この課題を解決するためには電気自動車や水素エンジンの開発が今後さらに重要になっていきます。現在トラック業界では「2024年問題」や「カーボンニュートラル」といった新しい課題や取り組みに挑戦しています。トラック輸送という生活に欠かせない物流の手段が進化していく様子をこれからも追い続けていきたいと思います。

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