トラックの「アオリ」とは?意味や用途などを解説

トラックの「アオリ」って何?

皆さん、トラックの「アオリ」という部分をご存知ですか?

「アオリ」とは、トラックの荷台の囲い部分を指しており、バタ板とも呼ばれることもあります。

荷台に天井がない平ボデーや荷台が大きな箱のようになっているウィング車などにアオリがついており、開閉できるようになっています。

 

「アオリ」にはどんな意味がある?

アオリの役割

アオリの役割は大きく分けて2つあります。

1つ目は積み下ろしをスムーズに行うためです。

積載物がキツキツに積んである場合、後ろから取り出すにはだいぶ時間がかかりますよね。そんな時、アオリがあれば横を開けられるので、フォークリフトでの荷役作業を可能とし、広い範囲から取り出すことができます。

2つ目は積載物が落下するのを防ぐためです。

アオリが無いと荷物は簡単に落ちてしまいます。そのためアオリで荷物が落ちるのをガードしています。

 

アオリが無いとどうなる?

もし、きついカーブを曲がるときにアオリが無く、荷物をしっかりと固定していなかったら走行中に積載物が落ちてしまい、お預かりした荷物を傷つけてしまうだけでなく、他の車に大きな迷惑をかけてしまう大事故・大損害につながる恐れがあります。

 

トラックの「アオリ」の場所と種類

アオリの場所

アオリはつける場所によって、呼び方が変わります。

横についている場合は横(側)アオリ、後ろについている場合は後ろアオリと呼ばれます。どちらのアオリも開閉することができます。

 

アオリの種類と特徴

アオリの種類は鋼製、木製、アルミ製、などがあります。鋼製アオリは錆に弱いですが、頑丈で重い積載物に適しています。

写真の平ボデーは木製アオリを使用しており、金属性に比べ摩擦が高く、荷物が滑りにくいという特徴があります。

アルミ製アオリは「アルミブロック」とも呼ばれ、軽量かつ錆に強く主流となっています。ただ傷がつきやすいという点もあります。

 

「アオリ」周辺の部品

・アオリ受けゴム

アオリの開閉時にアオリを受け止め、衝撃を吸収する部品です。

 

・蝶番

アオリを支え開閉できるようにさせる部品です。

 

・エビ金ハンドル・バネカン

トラックのアオリの固定やウィングを抑えるための部品です。
ハンドルを引くとロックが簡単に解除できるため、アオリを開けることができます。

 

・開閉補助装置

タカラ産業が製造販売している「アオリバランサー」があります。
圧縮スプリング(バネ)の反発力とリンク機構を利用し、重いアオリ戸を軽く持ち上げられます。

 

タカラ産業のアオリバランサーとは?

・アオリバランサーについて

アオリバランサーはアオリと床枠に取り付ける装置で、重いアオリを圧縮SP(バネ)の反発力とリンク機構を利用して楽に開閉できるようにします。

大型車から中型・小型車まで各アオリ戸にあうよう豊富なレパートリー、鉄製と錆に強く美しいステンレス製があります。

本体とモーメントに応じたスプリングの購入で使用できます。どれを使ったらよいか分からない時は選定できるので、HPを確認してみてください。

 

・アオリバランサーのメリット

アオリバランサーは重いアオリを少しの力で操作できるので開閉が楽になり、まず体の負担が減ります。
アオリの開閉をドライバーの腰・腕に負担をかけず、行うことができます。また、女性ドライバーでも開閉できるよう、アオリバランサーが補助いたします。

 

まとめ

今回はアオリについて、またタカラ産業で製作販売しているアオリバランサーについて、詳しく解説しました。物流を支えるトラックドライバー様に少しでも参考になれば幸いです。

重いアオリの操作による負担を減らし、効率の良い荷役作業のために、ぜひ弊社のアオリバランサーをご検討ください。

アオリバランサーの詳細な情報は、タカラ産業HPをご覧ください。取扱説明書などございますが、何かお困りの際はメールやTEL、FAXなどでもお問い合わせ可能ですので、お待ちしております。

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