当社は、2010年1月に関連会社である中央製機株式会社と合併しました。当社への来賓があると、この会社のことを「変わった会社」「おもしろい会社」と言って紹介しています。
何がどう変っているかと言うと、就業時間内なのに生産をしていない時間が結構あるのです。5Sや改善の活動、グループの合理化活動、勉強会などをコツコツとしつこくやっています。改善提案活動は特に盛んで、年間の改善提案件数は数百件。そのほとんどが実施済み。毎日どこかで数箇所改善が行われていることになります。
当社は1960年に設立、主にトラック用部品の開発製造販売を営んでいるいわゆる鉄工場です。メイン商品は、スペアタイヤキャリア・アオリバランサー・タカラポスト(全てオリジナル商品)です。この小さな会社が1999年に5S活動や改善活動(合わせて以下単に「活動」と言います)に取り組み始めたのですが、当初はやり方が分からず上手く進みませんでした。しかし、幾つかの山や谷を越えて進化できてきました。
会社の経営ではやらなければいけないことがたくさんあり、私もそのほんの一部しかできていません。5Sにしても、あるべき姿に対し、まだまだ2合目か3合目といった所でしょう。むしろ歩みは遅いのですが、しかし、スタートをきって着実に変ってきていると思うのです。
社員と共に取り組んできた活動により、社内の景色が変り、お客様や金融機関の方々からお褒めの言葉をいただけるようになりました。また、『創意とくふう』という改善関係の月刊誌(日本HR協会発行 2008年7月号)で当社(中央製機)の特集が組まれました。更に、社員の改善案件が認められ、文部科学大臣による『創意工夫功労者賞』を受賞したこともあります。ここ数年新入社員の定着率がほぼ100%になったのですが、これもこういった活動の好影響かもしれません。
5Sや改善に取り組みたいがどうやって始めたら良いか分からない、やってみたことはあるが続かず挫折したとおっしゃる中小企業も多いと思います。そこで、少しでもそういった方々のお役に立てれば幸いと考え、タカラ産業での活動内容や私が経験したこと、気付いたこと等をご紹介してみます。何かしらの参考になれば幸甚です。
詳細は、下記のPDFをご覧下さい。
>> 「5Sや改善を始めたい」そんな会社へ、ちょっとしたヒント (PDF ファイル 0.23MB)